生徒たちの記録

一言でいえば、「教師の言うことを愚直に実行してくれた生徒」です。どの生徒さんも「1日２ページこれをやりなさい」で、それができる生徒なら誰でも成績が伸びます。できないから成績が伸びません。しかし、Aくんはこれをやり切ってくれた生徒でした。私が「常に合格するための行動をしなさい」と言ったときに「アニメを見たい」といった誘惑に負けず、勉強を最優先に行動してくれた生徒でした。最後は合格し、卒業するときに「高1から勉強し、東京大学を目指します」宣言して進学しました。

最初の入塾の時点ですでに偏差値６８という実力を持っていました。しかし、内申点が３６と大幅に他の生徒より低かったのです。保護者様と本人に聞いたら、「あまりに発表をしない」などという理由で、どんなに点数を取っていても内申点をあげてもらえない生徒でした。しかし、探求心があり自分でなんでも調べて考える生徒でした。私はその生徒を良いところを伸ばそうと、どんな授業態度であっても「認める」ことを心がけました。保護者様に「のびのびと授業を受けさせてもらってありがとうございます」と感謝していただき、偏差値７４の高校に合格しました。卒業するときに本人が「東大や海外の大学も調べましたが、東京工業大学の理学院　地球惑星系にすすみます」といって進学しました。

ちなみにそのご家庭の様子を聞いてみると「テレビは見ない」「幼少期に遊ぶものは直方体の積み木のみ」とのこと。私もその生徒と同じ高級積み木を息子にあたえました。